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フィリピンでの誘拐事件、依然として外国人が標的 都市中心部で多発 -

相変わらずのフィリピンではありますが、、、、

 

報道によると、6月25日、何人かの男がカブヤオ市(ラグナ州)の中国人店主を誘拐しました。まとめると以下のような感じです。
- 誘拐犯が都市の中心部において外国人をターゲットにしているケースが現在でも発生している。
- 外国人が関わる誘拐事件の多くは、ギャンブルや金絡みの問題に起因する。
- 短期滞在者も含む、外国籍のビジネスマンや労働者が、依然として誘拐事件のターゲットとなっている。

 

都市中心部での犯行

6月25日の事件では、武装した誘拐犯たちが被害者の店を襲撃し、その店主を白いバンに乗せ、どこかへ連れ去りました。

その直後、この犯人グループは85,000ペソ(約1,500ドル)の現金を盗みました。

店主が連れ去られた場面を目撃した2人の店員は、犯人グループは監視カメラのハードドライブを盗んだと述べており、この誘拐が周到に計画されたものであることを示唆しています。誘拐の動機とその後の被害者の状況は報道されていません。

 

データによれば、2017年1月から2018年6月までの間、外国人を標的とした身代金目的の誘拐事件のほとんどは、多くの外国人ビジネスマンや労働者がいるマニラ首都圏およびフィリピン北部の都市部で発生しました。

被害者の多くは身代金が支払われた後に解放されています。2016年当時、スールーやセレベスを活動地域とするアブ・サヤフが多くの外国人を標的とした誘拐事件を行っていました。現在の誘拐事件はその当時の状況と異なります。

 

犯行の動機

2017年1月から2018年6月の間に外国人を標的した誘拐事件のほとんどは、ギャンブルに関連したものか、金銭トラブル後に犯行に至ったものでした。

ギャンブル関連の誘拐事件では、国内のカジノリゾートがある地域を縄張りとする身代金誘拐グループが実行しています。

これらの犯罪グループは、海外からのビジネスマンや観光客はカジノで多額の金を手に入れた、もしくはそこの従業員や家族であればすぐに身代金を手配できるだけの手段があるという前提で犯行を行うのです。

また、これらのグループの犯行実行能力は高く、身代金支払の交渉を迅速に行い、その上、捜査の手から逃れる能力も有します。

一方、金銭トラブル後に発生する誘拐事件では、被害者の顔見知りが計画する場合が多く見受けられます。この手の誘拐事件では、事前に誘拐が計画されていた場合だけでなく、犯罪グループの構成員を雇う場合もありました。

 

被害者は外国人ビジネスマンと労働者

外国人が被害者となる誘拐事件では、短期滞在者を含む外国人ビジネスマンや労働者が標的となることが多く、裕福そうな外国人も被害に巻き込まれる場合もあります。被害者の国籍には、中国をはじめ、韓国や日本を含む他のアジア諸国も多く見受けられます。

例えば、3月24日、3人の男がマニラのホテルに滞在していた日本人を誘拐しました。この被害者は事件の2日前にマニラに来たばかりでした。

誘拐犯は、この男性を複数の隠れ家の間で連れ回し、捜査の手から逃れてきました。その間に犯人グループは日本にいる被害者の家族と連絡を取っていました。ある隠れ家では、男性が日本の家族及びマニラの日本大使館との間で連絡できるよう手助けする人物が1名いました。

3月29日、警察はこの男性を救出し、犯人グループのうち2人を逮捕しました。地元のメディアによると、この被害者と容疑者の間では、誘拐事件の前に金銭トラブルが発生しており、さらにこの容疑者は被害男性のかつてのビジネスパートナーだったとされています。

 

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