ドゥテルテ語録②
もう辞めたい!とドゥテルテ大統領が言い始めてしまいました。
いくら働いても政府の汚職体質は改まらないし、もう疲れた!
“I want you to know that I am thinking of stepping down because I’m tired. While I am not against or angry against anybody, my chase against graft and corruption seems to be endless and it has contaminated almost all government departments and offices.”
ドゥテルテはこれまでも同じようなことを言ってきたので特に驚きはありませんが、高齢であることと体調があまり優れないことから、本当に疲れ始めてしまったのかもしれませんね。
実際のところ、フィリピンに限らずどこの国でも汚職摘発はいたちごっこで、公務員の所得が上がらない限り、なかなか根絶することが難しいのも現実です。警察官の給料だけでは大家族を養ってはいけないですし・・・
とはいえ、公務員の給料を上げるにも財源が限られていますので、ドゥテルテさんの悩みもわかります。
一方で短期的な目線での政策を繰り返してきたこの国の政治にもその責任の一端があるのは明白です。財閥改革も全く進まず市場開放は進みませんし、ドゥテルテさんだってコンクリートインフラの増強に熱中して、その財源は外資企業からの搾取で賄おうとしています。
ドゥテルテさんに対しては、閣僚たちから休暇を取るようにという言葉も出てきています。休暇をとって落ち着いて政策を練り直すことが求められているのかもしれません。
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