糖尿病
フィリピン人にはとんでもなくお腹の大きい人がたくさんいます。
そのお腹の大きい人達が、巨大なハロハロを頬張ったり、大盛ごはんを平らげたりしています。その上車社会なので歩く距離も短く、運動不足に陥ります。
フィリピンの会社では一体感醸成の為に歩け歩け大会を催したりもしますが、たかが5km歩いただけで膝が痛い痛いと騒ぐ人があとをたちません。大会終了後に杖までついてる人もいて、滑稽に感じてしまいます。
そんな風に笑っている我々も人事ではありません。交通機関が未発達な上に治安の問題から鉄道などには乗りにくいので、おのずと我々も車に頼ることになります。日本にいれば、通勤だけで5,000歩くらい、営業に出歩けば10,000歩くらい楽に稼げるものですが、たまにIphoneの万歩計など見てみると、平均歩数2,000歩とかでげんなりします。
こういうフィリピン社会、みんな健康なのでしょうか?糖尿になったりしないのでしょうか?
ということで、世界糖尿病連盟なる団体が、各国の糖尿病罹患率を調べてくれているので、見てみました。
結果は・・・
日本:7.7%
フィリピン:6.2%
負けている。日本がフィリピンに負けている・・・。ショック。
あんなにお腹の大きいフィリピン人より日本人の方が不健康なのでしょうか。世の中不条理です。
ちなみに、巨大ピザ&コーラがぶ飲みアメリカは・・・13% (!)。さすがです。これは尊敬に値します。ちなみにパプアニューギニアは15.3%だそうで、大変なことになっています。
話は戻りまして、ではフィリピン人は健康なのでしょうか?
ここからは筆者の推測になりますが、決してそうではないのだろうと思います。
もうすこし、日本とフィリピンの比較をすると以下のとおりだそうです。
日本:
成人人口 : 93,683,000
成人糖尿病罹患率 : 7.7%
フィリピン
成人人口: 60,327,000
成人糖尿病罹患率 : 6.2%
日本は高齢化が進んでおり、成人比率は全人口の約74%に対して、フィリピンはまだ若いので成人比率が約60%しかありません。更にフィリピンの人口構成はきれいな釣鐘型になっているので、この60百万人の成人の中に相当数の若年層が入っていると思われます。こうしたことを考えると、フィリピンにおける糖尿病の浸透がかなり進んでいると考えられるのではないでしょうか。
実際、フィリピン政府も糖尿病の増加に危機感をおぼえているようです。このまま放っておくと、罹患率が2045年には20%を超えてしまうのではないかという声も出ています。
フィリピンはかなりアメリカナイズされた国で、スーパーに行っても両手で抱えるようなアイスクリームがたくさん並んでいるような様子もよく見かけますが、一方で無糖緑茶のペットボトルの販売が好調とも聞きます。
そろそろフィリピン人もいまのような糖質漬けの生活から抜け出すときが来ているのかもしれません。